作ってみようTRNSYSコンポーネント(5) Simulation Studioで実行

前回まででコンポーネントのビルドが済みました。これでももう計算に使える状態です。

Simulation Studioを起動して動作を確認します。

プロジェクトの準備

コンポーネントの配置

新しいプロジェクトを用意して、画面右側のツリーから作成したコンポーネント、Type201を配置します。(ちなみにこの右側のツリーですが、正式にはDirect Access Toolbarという名前が付いています)

もし、ツリーにType201が表示されていなければメニューから[Direct Access]-[Refresh tree]を選んで、表示を更新して下さい。

Equationを追加する

コンポーネント単体では動作確認できませんから、Inputs側のデータを作るためのEquationを用意します。

メニューから[Assembly]-[Insert new equation]を選んで、新しいEquationを作成して、以下の2つの変数を追加します。

変数             設定
——-   ————
First            time
Second        time*2

Online Plotter

出力の確認用に、ツリーからOnline Plotterを配置しておきます。

コンポーネントの接続

以下の画面のように接続します。

Equa->Type201

Type201->Type65c

Equa->Type65c

実行

実行して以下のようなグラフが表示されたらOKです。

まとめ

シンプルなコンポーネントを作成しましたが、複雑な処理でも基本的には同じ方法で作り込めます。コンポーネントが作れると、独自の複雑な計算や、条件判定を含んだ処理を組み込むことができるようになります。TRNSYSの計算の幅がグ、グ、グッと広がりますので、ぜひお試しください。

関連記事

(1) 準備編
(2) プロフォルマ
(3) ソースコードの生成
(4) ソースコードの編集
(5) Simulation Studioで実行
(6) デバッグしてみる
補足 FORTRANの環境設定

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