作ってみようTRNSYSコンポーネント(2) プロフォルマ
コンポーネントのプロフォルマを定義する
はじめにプロフォルマ(Proforma)を用意します。これなにかというと、コンポーネントのインターフェースを定義しているファイルです。具体的に言うと、コンポーネントのParameterとかInput、Outputの項目を定義します。
プロフォルマを作成する
Simulation Studioを起動して、メニューから[File]-[New…]の順で選択します。
表示されたダイアログで「New Component」のアイコンをダブルクリックします。

ダイアログが表示されたらコンポーネントの基本情報を入力します。ここではコンポーネントの「Type Number」に識別用の番号を入力します。番号はユーザー用に201~300が割り当てられているので、この範囲で指定します。今回は201を指定します。

インターフェースを定義する
つづいて、インターフェースの設定です。今回作成するコンポーネントは以下のような構成です。
Parameters
Mult (デフォルト:1)
Inputs:
Inp1
Inp2
Outputs:
Out1
では、実際に設定してみましょう。「Variable」タブを選択して「Variables(Parameters,Inputs, ~」ボタンをクリックしてVariablesダイアログを表示します。

まずはじめに「Parameters」タブを選択して、「Add」ボタンをクリックします。これで項目が追加されるので、つづけて「Modify」ボタンをクリックして、内容を定義します。

「Name」の項目にMultと入力します。デフォルト値は1にしたいので「Defalut value」に1を入力したら「OK」ボタンを押してダイアログを閉じます。

つづいて、今度はInputsの追加です。「Inputs」タブを選択して、先ほどと同じように「Add」、「Modify」の順でクリックしていきます。

「Name」の項目にInp1を入力して「OK」ボタンをクリックしたら一つ目のInputsの項目の出来上がりです。

上記の作業を繰り返して、Inp2も同じように追加します。
そしてOutputsの追加です。「Outputs」タブを選んで、「Add」、「Modify」をクリックして項目を追加します。

「Name」の項目にOut1を入力して、「OK」ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。

最後に「All」タブを選んで図のような表示になっていれば完成です。「OK」ボタンを押してダイアログを閉じます。

プロフォルマを保存する
作成したプロフォルマを保存します。メニューから[File]-[Save…]を選択してファイルを保存します。
保存先のフォルダはSimulation Studioから認識できるように必ず以下のフォルダにする必要があります。
「C:\Trnsys17\Studio\Proformas\」
今回はこのフォルダに「My Components」というフォルダを作成して、そこに「Type201.tmf」という名前で保存します。

以上でプロフォルマの作成は終了です。次は、ソースコードの生成です。
つづく。
関連記事
(1) 準備編
(2) プロフォルマ
(3) ソースコードの生成
(4) ソースコードの編集
(5) Simulation Studioで実行
(6) デバッグしてみる
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