TRNFlowの換気回路図を描く
この記事ではTRNFlowの換気回路図を描くツールのご紹介しています。
換気回路をブラウザで表示する
このツールではTRNFlowのBuiファイル(.bui, .b17, .b18)から、html形式の換気回路図を描いて、ブラウザで表示します。
実は以前に以前にも似たようなTRNFlowのツールを開発して公開しています。
これ、少々セットアップが手間なので、今回はもう少し簡単に扱えるツールを作成しています。
換気回路図ツール
図はツールを使って、TRNFlowのサンプル(”C:\TRNSYS18\Examples\TRNFLOW_example\Restaurant_TRNFlow.bui”)から描いた換気回路図の例です。
- 凡例
こんな感じの換気回路図を作成できます。マウスを各nodeやAirlinkの上へ持って行くと関連情報が表示されます。
TRNFlowの画面で、定義した換気回路の設定を元にhtmlを生成しています。
シンプルなツールですが、nodeとAirlinkの接続関係、各node, airlinkの設定内容の確認が簡単に行えます。
主な機能
- External, Auxiliary, Thermal airnodeとAirlinkをプロットする
- node, airlinkへホバーテキストとして設定情報を表示する
Node
図のようにマウスのポインタをnodeの位置へ持って行くと、そのnodeの情報が表示されます。この例ではThermal Airnodeの情報が表示されています。
Airlink
nodeと同じように、マウスのポインタの位置にAirlinkの情報が表示されます。この例ではCrackの情報が表示されています。
ダウンロードと解凍
リンク先からダウンロード、解凍してください。
TRNFlow airflow network utility
使い方
コマンドラインツールなので、コマンドプロンプトでプログラムとTRNFlowのbuiファイル(.bui, .b17, .b18)を指定して実行してください。
plot_airlink.exe buiファイル名
実行すると、html形式で換気回路図(ネットワーク図)のファイルが生成され、ブラウザで表示されます。
注意:インターネットへの接続環境が必須
このツールではPython, pyvisを使用しています。プログラムの実行時にインターネットから表示に関連したテンプレートを取得するためインターネットへの接続環境が必須です。
例)TRNFlowのサンプルの換気回路図を描く
plot_airlink.exe C:\TRNSYS18\Examples\TRNFLOW_example\Restaurant_TRNFlow.bui
エラー、不具合について
ツールを使用して何か問題、エラーが出るようでしたら、この記事にコメントください。
動作環境
以下の環境で動作を確認しています。
- Windows11 Pro(64bit, 24H2)
- TRNSYS18.06.0002(64bit)
- TRNFlow Version 1.4(19.11.2009)