TRNSYSで湿り空気線図
2023年9月21日
2023年9月23日
シミュレーションで湿り空気線図に係わる計算をしたいケースが度々あります。割と良くあるのは外気導入の判定でエンタルピーを計算したいとか、相対湿度⇔絶対湿度の変換とかですかね?
Type33 Thermodynamic Properties of Wet Air (Psychrometrics)
TRNSYSには湿り空気線図に相当するコンポーネントとしてType33が用意されています。
Type33は入力するに値に合せて、いくつかのモードがあります。Simulation Studioでは、入力する値に合せてフォルダ分けされています。
フォルダ名は「○○ and ○○ Known」のように入力値の組あわせになっています。
例えば、気温と相対湿度からエンタルピーを計算したい場合はDry Bulb and Relative Humidity Known フォルダからコンポーネントを選択すればいいわけです。
値の組み合わせはいくつか用意されています。用途に応じて使い分けしてください。
使用例
気温と相対湿度からエンタルピーを計算する。
気象データリーダーから気温、相対湿度をType33eへ接続する。
実行すると、気温、相対湿度からエンタルピーが計算されます。
この例ではエンタルピーを出力していますが、絶対湿度、露点温度など湿り空気線図に関連する値を出力できます。
Type33 Psychrometrics example
1 ファイル 56.71 KB
動作環境
以下の環境で動作を確認しています。
- Windows11 Pro(64bit, 22H2)
- TRNSYS18.05.0001(64bit)