TRNSYS Type3157 Pythonリリース
Python用の新しいコンポーネントがTRNSYS-USERSで紹介されています。MITライセンスで無料で使用できます。
[TRNSYS-users] New component to call Python from TRNSYS 18 (allowing to import libraries)
ダウンロードとインストール
リンク先のサイトでZipファイル形式で公開されています。
Calling Python from TRNSYS with CFFI
2つありますが、日付の新しい方をクリックしてダウンロードします。
ダウンロードしたファイルを解凍して、TRNSYS18のインストールフォルダ(通常はC:\TRNSYS18)へ配置します。
- エクスプローラーでダウンロードフォルダへ移動
- ダウンロードしたファイルを選択して
- 右クリックで「すべて展開」
- 解凍されたファイルをすべて選択
- C:\TRNSYS18 フォルダへドロップする
以上で準備完了。
この段階でSimulation Studioを起動すると、Type3157 が追加されています。
Python環境の準備
次はPython環境の準備です。以下のドキュメント(pdf)に詳しくまとめられているので、そちらを参照しながらPython環境を整えます。
“C:\TRNSYS18\TRNLib\CallingPython-Cffi\Documentation\Calling Python from TRNSYS with CFFI.pdf”
インストール方法も図解されているので、基本的にその通りに設定すれば大丈夫です。
https://www.python.org/ にはWindows版Pythonのインストーラーが複数用意されていますが、必ず64bit版をダウンロードしてください。
Pythonのバージョンはドキュメントに記載されているのと同じ3.10.3がオススメです。(注:3.10.xであればOK)
3.9や3.11など他のバージョンを使われる場合は、PythonInterface.dllのリビルドが必要です。もう一手間いるのでドキュメントと同じバージョンにするのが簡単です。
詳しくはドキュメントを参照して設定を進めてください。
Examplesを実行
ひとまず動作を確認するのであれば、C:\TRNSYS18\TRNLib\CallingPython-Cffi\Examples フォルダにサンプルが用意されています。
図は「01-SimplePolynomial」を実行した例です。上手くインストールできていれば、計算結果が表示されます
Pythonのスクリプトの書き方など詳細については Calling Python from TRNSYS with CFFI.pdf を参照してください。
※2022/05/23 追記
Calling Python from TRNSYS with CFFI.pdf の和訳版(機械翻訳)を用意しています。必要な方はサポート窓口までお問い合わせ下さい。
動作環境
以下の環境で動作を確認しています。
- Windows11 Pro(64bit, 21H2)
- TRNSYS18.04.0000(64bit)
- Python 3.10
4件のピンバック
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