多数室モデルの計算結果を視覚化する
2022年5月20日
2022年5月23日
建物モデルはSketchUp/TRNSYS3D pluginをモデリングすることが多いと思いますが、同じpluginで計算結果を表示することもできます。
例えば、建物の計算結果から室温をSketchUpのモデルで表示することができます。上図は2室モデル演習で作成したモデルの計算結果をSketchUpで表示した例です。
プロジェクトの準備
1.1 Type125の配置
多数室モデルの計算結果を表示用に出力するType125を配置します。Direct Access toolbarの[Output]-[TRNSYS Plugin for SketchUp Printer]フォルダからType125を配置します。
Type56->Type125の接続
Type56から室温のデータをType125へ接続します。
Type125のInputタブでValueとUnitを次のように設定します。ここ大事なので必ず図のように設定してください。
項目 | 設定 |
Value | Zone IDを入力 |
Unit | variable name を選択 |
計算実行
Type125の接続が済んだら、計算を実行します。
計算結果はデフォルトでType125からプロジェクト名+拡張子(.eso)でファイルが書き出されます。SketchUpでこのファイルを使って計算結果を表示します。
この例では”C:\TRNSYS18\MyProjects\Type125 Trnsys3D Result Visualizer\HouseProject_TURN.eso”に結果が書き出されます。
Pluginで結果表示
Type125で作成した計算結果(以下、.esoファイル)をSketchUp/TRNSYS3D plugin で表示します。
Rendering Settings
- Rendering Settings アイコンをクリックして、設定画面を表示。
- Data Path の項目で.esoファイルを選択。
- Variable Typeの項目でZoneを選択して、OKボタンをクリック。
アニメーション表示
- Render by Data Valueアイコンをクリック。
- Reverse Frameアイコンをクリックしてデータの先頭を指定。
- Playアイコンをクリックして、アニメーション表示を開始。
アニメーション表示が始まると、日付時刻ごと室温の結果に基づいてZoneの表示色が変化します。
まとめ
- 計算用に用意した建物モデルをそのまま使って結果の表示ができます。
- 簡単な操作で計算結果を視覚的に確認できます。
サンプル
Type125サンプル
1 ファイル 4.99 MB
動作環境
以下の環境で動作を確認しています。
- Windows11 Pro(64bit, 21H2)
- TRNSYS18.04.0000(64bit)
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