TRNSYS のトラブルシューティング
計算が上手く行かないとイヤですよね。そういうときに手掛かりになるのがlogファイルとlistファイルです。
TRNSYSは実行中の情報をlogファイル(ログファイル)とListファイル(.lstファイル、リストファイル)に書き出しています。この2つのファイルにはエラーメッセージやワーニングなど、参考になる情報が含まれています。
下の図はBegin.tpf(C:\TRNSYS18\Examples\Begin.tpf)を実行した直後のフォルダの状態です。プロジェクト名と同じ名前で.log, .lstの2つのファイルが書き出されています。
ちなみにError Managerに表示される情報はこれらのファイルが元になっています。ファイルを直接開いて確認することもできますが、情報量が多いので通常はError Managerを利用するのがお勧めです。
分量が多いのでここには載せませんが、気になる方はメモ帳などで開いて確認してみて下さい。
Error Managerについては以前の記事を参照して下さい。
logファイルとListファイル
それぞれ次のような情報が書き出されます。
logファイル
計算実行中のメッセージ(Error, Warning, Notice)が書き出されています。
Listファイル
logファイルの情報に加えて、計算に使用したDckファイル(デックファイル、デッキファイル)、追加情報(Trace情報など)
図にすると次のような関係になっています。
これから分るように、Listファイルにはlogファイルの情報も含まれています。これらなlistファイルだけあればこと足りる気がしますが(実際事足ります)、なにか処理上の都合で2つに分かれているようです。(たぶん)
前述したようにError Managerはこれらのファイルを参照しています。サポートへお問い合わせを頂く際は、listファイルを添付していただけるとより状況が分りやすくなります。
ちなみにError Managerの画面の右上にある「List file…」ボタンをクリックすると、Listファイルを直接開くことができます。
動作環境
以下の環境で動作を確認しています。
- Windows11 Pro(64bit, 21H2)
- TRNSYS18.04.0000(64bit)
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巨大なTRNSYS, .lst ファイルを表示する | 建築環境工学系日記