TRNSYSの太陽方位角と太陽高度角

なんか良く聞かれるのでTRNSYSの太陽方位角太陽高度角についてまとめておきます。

TRNSYSの気象データリーダーでは、太陽の位置は太陽方位角(Solar Azimuth Angle)と天頂角Solar Zenith Angle)で扱っています。

天頂角は図のように太陽高度とは異なるので注意してください。方位角もTRNSYSでは南が基準ですが、一般には北を基準とすることが多いようです。これも注意してください。

TRNSYS 太陽方位角と天頂角
Modified version of “Angles and planes of a celestial sphere” by TWCarlson, licensed under Creative Commons CC BY-SA 3.0.

Type99-AMeDASを例にすると、天頂角と方位角は図の項目で出力されます。太陽高度角は天頂角から簡単な計算で求める事ができます。

TRNSYS Type99 AMeDAS

太陽方位角(Solar Azimuth Angle)

これは気象データリーダーの Solar Azimuth Angle の値そのままです。

太陽高度角(Solar altitude angle)

気象データリーダーからは Solar Zenith Angle(天頂角) が出力されているので、この値から求めます。

\theta_s 太陽の天頂角

\alpha _{s}は、 太陽の仰角または太陽高度角 。\alpha _{s}  =   90°   –  \theta_s

Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E9%AB%98%E5%BA%A6 より抜粋

太陽高度角=90- Solar Zenith Angle なのでEquationなどで式を用意して処理すればOK.

太陽高度角の計算例

実際に計算した結果はこちら。

太陽高度角の出力例

TRNSYSでは何で太陽高度角じゃなくて天頂角を使っているかは。。。、なんでですかね?

考え方の違いなので、海外では天頂角を使うのが一般的なのかも知れません。

動作環境

以下の環境で動作を確認しています。

  • Windows11 Pro(64bit, 21H2)
  • TRNSYS18.04.0000(64bit)
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