TRNSYSの太陽方位角と太陽高度角
2022年1月19日
2023年3月20日
なんか良く聞かれるのでTRNSYSの太陽方位角と太陽高度角についてまとめておきます。
TRNSYSの気象データリーダーでは、太陽の位置は太陽方位角(Solar Azimuth Angle)と天頂角(Solar Zenith Angle)で扱っています。
天頂角は図のように太陽高度とは異なるので注意してください。方位角もTRNSYSでは南が基準ですが、一般には北を基準とすることが多いようです。これも注意してください。
Type99-AMeDASを例にすると、天頂角と方位角は図の項目で出力されます。太陽高度角は天頂角から簡単な計算で求める事ができます。
太陽方位角(Solar Azimuth Angle)
これは気象データリーダーの Solar Azimuth Angle の値そのままです。
太陽高度角(Solar altitude angle)
気象データリーダーからは Solar Zenith Angle(天頂角) が出力されているので、この値から求めます。
太陽の天頂角
は、 太陽の仰角または太陽高度角 。 = 90° –
Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E9%AB%98%E5%BA%A6 より抜粋
太陽高度角=90- Solar Zenith Angle なのでEquationなどで式を用意して処理すればOK.
実際に計算した結果はこちら。
TRNSYSでは何で太陽高度角じゃなくて天頂角を使っているかは。。。、なんでですかね?
考え方の違いなので、海外では天頂角を使うのが一般的なのかも知れません。
太陽方位角と太陽高度角の出力サンプル
1 ファイル 18.16 KB
動作環境
以下の環境で動作を確認しています。
- Windows11 Pro(64bit, 21H2)
- TRNSYS18.04.0000(64bit)