TRNSYSの快適性指標
2021年5月20日
2022年5月11日
TRNSYSには一般的に使われる快適指標の計算が可能です。いろいろ用意されていますが、TRNBuild(Type56)と専用コンポーネントで提供されるものに分けられます。
整理すると次のようになります。
- TRNBuild(Type56)
指標 | 名称(英) | 名称 | 単位 |
MRT | Mean Radiant Temperature | 平均放射温度 | ℃ |
OT | Operative Temperature | 作用温度 | ℃ |
SET | Standard Effective Temperature | 標準有効温度 | ℃ |
PMV | Predicted Mean Vote | 予想平均温冷感申告 | – |
PPD | Predicted Percentage of Dissatisfied | 予測不快者率 | % |
- コンポーネント
指標 | 名称(英) | 名称 | 単位 | コンポーネント |
WBGT | Wet Bulb Globe Temperature | 暑さ指数 | – | Type2601(室内)※1 Type2602(屋外)※1 |
DI | Discomfort Index | 不快指数 | – | Type2603※1 |
それぞれの指標を計算には出力の指定と複数の設定項目が関連します。少々組み合わせや用途などが複雑になりがちなので表にまとめてみました。
TRNBuild
まずはTRNBuildの快適性指標。TRNBuildではNtypeで出力の指定を行いますが、関連してComfort Type、Geo Positionの指定も必要になる場合があります。
加えて見落としがちですが、ZoneのRadiation modeも計算に影響します。
下の表ではDetailed modelとそれ以外で分けて記載しています。Radiation modeの違いによって増えた項目は赤い文字で表記しています。
Detailed modelでは形態係数を使って放射温度を計算するため、Geo Positionで指定した位置に合せて計算が行われます。
設定方法はリンク先にまとめてあります。PMVを例にしていますが、その他の指標も同じ方法で設定します。
コンポーネント
WBGT、不快指数(DI)はコンポーネントで提供されます。指標と関連要素の組み合わせは以下の表の通りです。
使用方法など詳しい情報はリンク先を参照して下さい。
動作環境
以下の環境で動作を確認しています。
- Windows10 Pro(64bit, 21H1)
- TRNSYS18.02.0002(64bit)