TRNSYS, Equationの使い方
Simulation StudioにはEquationと呼ばれる便利なコンポーネントが用意されています。標準コンポーネントに含まれていない式の処理や定数の定義、条件判定などに利用することができます。
この記事ではWBGTを例にInputとして湿球温度、黒球温度を、OutputとしてWBGTの式を入力しています。
使い方
新しいEquationの追加
はじめに、新しいEquationを用意します。通常のコンポーネントと異なり、メニュー操作で追加します。
Simulation Studioのメニューから、[Assembly]-[Insert New Equation]を選択して追加します。
配置されたEquation(電卓のアイコン)をダブルクリックするとEquation windowが表示されます。この画面でInputs,Outputsの追加、削除、式の追加を行います。
Inputを追加する
新しいInputを追加して、名前を入力します。
- 「Show input in Macro」の横の書類アイコンをクリックして、新しいInputを追加
- 追加されたInputの名前を入力する
Outputの追加と式の入力
出力用にOutputの追加と計算式を入力します。
- 「Intermediates & Outputs」の右側の書類アイコンをクリックして、新しいOutputを追加
- 追加されたOutputの名前を入力する
続いて、追加したOutputの計算式を入力します。
- 追加したOutputを選択
- 虫眼鏡のボタンをクリック
すると画面中段のボックスで選択したOutputの式が入力できるようになります。ここで式を入力します。
式ではInputの項目や関数(画面左下)を使用することができます。
こうして追加されたEquationは、通常のコンポーネントと同じように他のコンポーネントと組み合わせて使用することができます。
実際にWBGTの計算に使用した例は以下の記事を参照して下さい。
使い方のヒント
関数
画面左下のボタンを使って、関数や関係演算子を入力することができます。
関数について詳しくはドキュメントの「6.3.9.1. Available mathematical functions」を参照して下さい。
Outputをまとめて編集
「Edit all equations」ボタンをクリックすると、入力画面が表示されます。この画面では複数のOutputの式を入力、編集することができます。
使用例
以下、いくつかEquationの使用例へのリンクを貼っておきます。
動作環境
以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit, 20H2)
TRNSYS18.02.0002(64bit)