拡張アメダス、EPW pythonパッケージ
2020年7月26日
2023年10月26日
以前に拡張アメダス(拡張AMeDAS、EA気象データ)気象データの読み出し処理をPythonで試作しました。
パッケージ
これをすこし整理してGitHubで公開しました。
https://github.com/TRNSYSJP/weapy
拡張アメダスとEPW形式の2種類の気象データに対応しています。
このパッケージでは抽象クラスから継承した拡張アメダス、EPWのクラスを用意しています。どちらの気象データも同じ共通のプロパティで扱えるようにしています。
以下の例のようにデータの読み込み以降の処理は共通で扱えます。
- 拡張アメダス
import weapy.weafile as ea
weafile = r'E:\EAD\8195\RWY8195.wea' #1995年版、標準年
no = 363 #東京
wea = ea.WeaFile(weafile, no) #気象データをクラスへ展開
print(wea.ambient_temperatures[:24]) #気温24h分を出力
print(wea.relative_humidities[:24]) #相対湿度24h分を出力
- EPW
import wea.epwfile as epw
fname = r'C:\epw\JPN_TK_Tokyo.Intl.AP-Haneda.AP.476710_TMYx.2003-2017.epw'
wea = epw.EpwFile(fname) #気象データをクラスへ展開
print(wea.ambient_temperatures[:24]) #気温24h分を出力
print(wea.relative_humidities[:24]) #相対湿度24h分を出力
もともと拡張アメダスとEPWを区別せずに処理したかったので、このような仕組みにしています。
下図は東京とベルリンの気温をプロットした例です。東京は拡張アメダスより、ベルリンはEPWのデータから作成しています。
使用例
上記の例を含めリポジトリには使用例として、examples フォルダに2種類のサンプルを用意しています。
type99
TRNSYS, Type99 Weather Data Reader形式の出力例。拡張アメダス気象データ、標準年のデータから、Type99(*.99)形式のファイルを出力する。
matplot
種類の異なる気象データを重ねてプロットした例。東京(拡張アメダス気象データ)、ベルリン(EPW形式の気象データ)を重ねてプロットする。
その他、詳しい使い方についてはリンク先を参照して下さい。
2件のピンバック
TRNSYSで拡張アメダス2010年版を使う(beta版) | 建築環境工学系日記
拡張AMeDASから日平均気温を計算 | 建築環境工学系日記