夏の間はポンプを止めたい(TRNSYS-USERSより)
TRNSYS-USERSにポンプの制御についての質問が流れています。
[TRNSYS-users] about control strategy a pump
Type2bでポンプを制御しているが、夏の間(6月~8月)は完全にポンプを止めたいようです。暖房用で夏の間は不要なのか、理由は定かではありませんが、とにかく夏期は止めたいようです。
制御例
対策として、Equationを使って次のような式が提案されています。
On_Off_Pump = NotSummer * Type2ControlSignal
ここで、NotSummerは、Type14を使って夏以外は1を、夏の間は0を出力するスケジュールを用意して値を受け取ります。(ポンプOn:1、Off:0としてスケジュールを設定します)
Type2ControlSignalはもともとあったType2bのControl signal(制御信号)の値です。
この式では、Type2bの値が何であっても、夏の間は結果が0になります。つまりOffの状態です。
On_Off_Pumpの値はポンプのControl signalへ接続します。これで、夏の間はType2bの制御信号の結果に係わらず停止状態になります。
Type14 forcing function
ところで、この例で使用してるType14ですが、一般には1日単位のスケジュールの生成に使われます。というか、個人的に24hのスケジュール用だと思い込んでいました。
改めてドキュメントを読み直してみると。。。
The cycle will repeat every N hours where N is the last value of time specified.
TRNSYS18 Document, Vol.03 Component library Overview, 3.4.13.6. Forcing Functions
サイクルはN時間ごとに繰り返されます。Nは指定された時間の最後の値です。
ということで、N時間毎の繰り返しを定義できます。これは24hに限られていないため、それが1年でも良いわけです。
いままで、Equationを駆使して暖冷房期間のような年間スケジュールを処理していました。 中間期とか、暖冷房期間が重複するようなパターンを考えると Type14を使う方が楽そうです。
動作環境
以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit, 1909)
TRNSYS18.01.0001(64bit)