TRNSYS18の自動レポート機能
2019年11月13日
2023年9月4日
TRNSYS18には自動レポート機能(Automatic report generation)が追加されています。この機能を有効化すると、コンポーネント単位のレポートが計算終了後に出力されます。
※ドキュメントではsimulation summary reportと記載されています。
以下は太陽熱集熱器(Type1b)からレポートを出力した例です。
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| Unit ID 2 (Type:1) Equipment Tag: Type1b
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Collector Array Area: 2.000 [m2]
Number of Collectors in Series: 1.000 [-]
Incidence Angle Modifier Second Order Incidence Angle Modifiers
Total Energy Gain: 10854259.884 [kJ]
Peak Instantaneous Absolute Value: 6338.485 [kJ/h]
Run time: 3650.0 [hrs]
Outlet Temperature:
Minimum Value of Outlet Temperature: 13.175 [C]
Time of Minimum Value: 271.000 [hrs]
Maximum Value of Outlet Temperature: 111.588 [C]
Time of Maximum Value: 7976.000 [hrs]
集熱面積(Collector Array Area)や直列枚数(Number of Collectors in Series)など機器の仕様、シミュレーションの対象期間の集熱量(Total Energy Gain)、最大集熱量など、計算結果のサマリーが出力されています。
コンポーネントの設定(機器の場合は仕様)の確認、計算結果の概要を確認することができます。
使い方
Simulation Studioでコンポーネントへレポート機能を設定します。
- レポートを出力するコンポーネントを選択。
- ツールバーからレポートアイコンをクリックして、書類型のアイコンを表示する。
これでレポート出力の設定完了です。
この状態で計算を実行します。計算が終わったら、
- ツールバーでListファイルアイコンをクリックして、Error Managerウィンドウを表示する。
- Error Managerの「Report」ボタンをクリックする。
メモ帳が起動して、レポートが表示されます。
この例では太陽熱集熱器のみ出力していますが、複数コンポーネントからの出力も可能です。
動作環境
以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit, 1803)
TRNSYS18.01.0001(64bit)