Type14で100点を超えるスケジュールを設定する(TRNSYS-USERSより)
TRNSYS-USERSにType14のスケジュール設定に関しての質問が流れていました。
1日のスケジュールを細かく設定
投稿者はType14で10分刻みで値の変化点が100を超えるスケジュールを設定したいようです。
I need a 10 minute daily profile. I tried to do that with forcing functions and calculated that my profile requires minimum 146 points. But the maximum limit of the forcing function (Type 14h) in trnsys is 100 points.
引用元:TRNSYS-USERS
Type14は日単位のスケジュール設定でよく使われるコンポーネントです。変化点の上限は100までなので、質問のように細かなスケジュールを設定しようとすると上限を超えてしまうようです。
Proformaを変更する
対策として、Type14のProformaを変更する方法が紹介されています。ProformaはTRNSYSのコンポーネントのインターフェースを定義しているファイルです。Simulation Studioでは、このファイルの情報を元に設定情報の表示、変更が行えるようになっています。
設定項目の上限値や下限値も、このProformaに定義されているので、その値を変更して対応します。
注意:
コンポーネントの本体(プログラム側)で上限が設定されている事もあり得るので、全てのコンポーネントで使えるかはケース・バイ・ケースです。
とはいえ、試して意図したように動けば結果オーライです。
Proformaの設定変更方法
Simulation Studioの画面から以下の手順で行います。
- Type14hのアイコンをダブルクリックしてProformaの画面を表示する。
- 「Variables」タブを選択する。
- 「Variables(Parameters,Inputs,Outputs, Derivatives)」ボタンをクリックする。
- 「Parameters」タブを選択する。
- Shiftキーを押しながら、「Time at point」と「Value at point」の2項目を選択する。
- Cycleの項目の「Change」ボタンをクリックする。
「Cycle Dialog」のMax valueの項目を大きな値に変更する。
値を変更したら「OK」ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。最後にProformaの上書き保存、もしくは名前を付けて保存します。
下の図は上限を200へ変更した例です。スケジュールの変更点が200点まで定義できるようになっています。
Type14を2個とEquationで。。。
ここまで書いて思いついたんですが、単純にType14を2個使って、Equationで合成するのでいいかも?
例えば、Type14を午前、午後のスケジュール用にそれぞれ配置して、スケジュールを設定します。(午前のType14では午後はすべて0に設定、午後のスケジュールは逆に午前はすべて0に設定する)
この2つのスケジュールをEquationで合成して1日分のスケジュールにまとめます。Type14が2個なら変化点は200まで定義できます。
イメージとしては下図のような構成です。(試していないけど)
動作環境
以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit, 1803)
TRNSYS18.01.0001(64bit)