TRNSYSとMatlabを連成計算
TRNSYSにはMatlabと連携するType155が用意されています。下の図はEamplesフォルダのサンプルモデルです。
この例では太陽熱集熱器の計算にMatlabを使用しています。この例のようにTRNSYSからは通常のコンポーネントと同じように扱うことができます。
Type155について
Type155はInputで受け取った値をMatlabの.mファイルで計算、結果をOutputへ出力します。
Matlabを使用する場合、TRNSYSとMatlabのバージョンの組み合わせごとに専用のType155が必要になる点に注意が必要です。
さらに、どちらも32bit, 64bitの2種類があります。こちらもTRNSYS, Matlabで種類を合せる必要があります。
TRNSYS17は32bitアプリケーションのため、連携するMatlabも32bit版が対象になっています。
TRNSYS18からは64bitアプリケーション化されているため、連携するMatlabも64bit版が対象になります。
32bit,64bitの組み合わせを簡単にまとめると次の表のようになります。
バージョン | Matlab |
TRNSYS17(32bit) | Matlab 32bit版 |
TRNSYS18(64bit) | Matlab 64bit版 |
Matlabのバージョン
Matlabって半年間隔で新しバージョンがリリースされます。下の表はここ数年のリリースです。この表には2018年以降が記載されていませんが、たぶんリリースされています。(気になる方は販売店へ問い合わせてみて下さい)
TRNSYSと連携する場合、それぞれのバージョンに対応した専用のType155が必要です。バージョンの他、上述したように32bit/64bitの違いもあるので注意が必要です。
例えば、TRNSYS18とMatlab R2016bを組み合わせて使用する場合、Matlabも64bit版、Type155もR2016b対応の64bit版が必要です。
組み合わせが多いため、もしType155を使用される場合はサポートまでお問い合わせ下さい。おそらく適切なType155を個別対応でご提供することになります。
Type155の入手先情報
2023/05/23 追記
TRNSYS18.04.0000以降のバージョンでは、Matlabの各バージョンに対応したType155がC:\TRNSYS18\Exe\DLLsに納められています。
こちらからMatlabのバージョンに対応したDLLを使用してください。(Zipファイルを解凍してC:\TRNSYS18\UserLib\ReleaseDLLsへ配置してください)