TRNBuildの設定項目の訳語を考える
2019年3月11日
2020年3月26日
3月に入り、年度末の慌ただしさも落ち着いてきました。少し時間的に余裕もでてきたので、TRNSYSのチュートリアルの和訳作業を再開しています。
今回は、その和訳作業中のチュートリアルからTRNBuildの設定項目のお話です。
TRNBuildの設定項目
下の図は Heating type で set temperature(暖房設定温度) を設定している画面です。T設定でよく見かける画面ですが、TRNBuildには値の指定方法としてConstant value(固定値)、Input(外部からの入力値)、Schedule(スケジュール)の3種類が用意されています。
この3種類の指定は設定温度に限らず、TRNBuildでは頻繁に登場します。
下の図は暖房設定温度をInputで設定している画面ですが、さて、ここで問題です。図の矢印の部分はなんと呼ぶでしょう?
TRNBuildのInputは一次関数
残念ながらTRNSYSのドキュメントでは特に呼び名は明記されていません。でも、よく見るとInputは y=ax+b のような一次関数になっています。
素直に名前を付けると、それぞれ「傾き」と「切片」です。
これをドキュメントの説明文で使うとなにかしっくりきません。(数学の教科書風になってしまって日本語として変な感じになります)
ちなみに原文ではmultiplier、additive valueとか multiplication factor, addition factorと表記が安定していません。
しばし悩みましたが、日本語はそれぞれ係数と加算値という表現にまとめました。
この訳を決めるのに約半日。なかなか作業が進みません。なるべく分かり易い日本語にすべく奮闘中です。
つづく。