面倒なコンポーネント設定にプラグイン
TRNSYSのコンポーネントでパラメータの指定が複雑なものって設定が面倒ですよね。Simulation Studioには複雑な設定を助けるためプラグインの仕組みが用意されています。いくつかのコンポーネントが対応していて、複雑な指定も簡単な操作で設定できるようになっています。
プラグインの例
下の図はType14の例ですが、設定画面左下のMagic Stickアイコンをクリックするとプラグインが起動します。
プラグインが起動するとType14の時刻ごとの値の変化がチャートで表示されます。設定内容が視覚的に確認できるので、簡単に設定が行えます。
プラグインの仕組み
プラグインの本体は通常のアプリケーションと同じなので、C/C++やC#、その他のプログラミング言語を使って作成することができます。ただし、Simulation Studioと設定内容のやり取りをするため、所定のデータを扱う必要があります。こう言うとなにか複雑な処理が必要なように聞こえますが、テキストファイル形式のシンプルな内容です。
基本的にテキストファイルを扱えるアプリケーションであればSimulation Studioとやり取りしているデータを受け取ることができます。
下の図はプラグインの代わりに「メモ帳」を使った例です。Commentタブの画面の下にプラグインを指定している項目があるので、ここをメモ帳に置き換えます。
この状態で、Magic Stickアイコンをクリックすると、メモ帳が起動してSimulation Studioからのデータを読み込んで表示してくれます。
下の画面のように、INPUTS,PARAMETERSなどコンポーネントの設定画面で見慣れた単語が並んでいるのが分かります。
ここで内容を書き換えて保存、メモ帳を終了すると、Simulation Studioに変更内容が反映されます。非常にシンプルな仕組みです。通常のType14のプラグインは、このテキストデータを使って、チャートの表現をしているわけです。
頻繁に利用するコンポーネントやオリジナルのコンポーネントを作成する場合には、プラグインを含めて考えると使いやすくなります。
なにか簡単な作成例でも紹介できないかと思いますが、それはまた別の機会ということで。。。
プラグインの詳しい仕様についてはドキュメントの以下の箇所にまとめれらています。
2.12.5. The plug-in technology
動作環境
以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit)
TRNSYS18.00.0018(64bit)
1件のピンバック
TRNSYS/Simulation StudioのPluginを作ってみた – 建築環境工学系日記