換気の影響を検討する
2018年5月11日
2019年4月10日
TRNSYSを使った建物の換気の影響を検討するケースって割とあります。以前は住宅が多かったんだけど、事務所ビルも省エネ、ゼロエネ対策で検討するケースがあります。
換気回数や実施する時間帯でどの程度の効果が見込めるか検討するわけですが、これをZoneの気積(容積)を基準に普段は換気回数で指定します。
でも、まれにVentilation Typeで処理したいことがあります。でもVentilation Typeだと換気量[kg/h](換気回数[回/h]じゃなくて)で指定なんですよね。これが換算するのが割とめんどくさい。Zoneの容積が〇〇m3だから密度と換気回数を掛けて。。。
Equationを使って換算
こういう時はEquationを一個配置して、次のような式を入れておきます。例)1回/h換気
ACH = 1
AirflowRate = 43.2*0.987*ACH ! Zoneの気積[m3] x Air density[kg/m3] x 換気回数[回/h]
このAirflowRateの値をInput経由でType56/Ventilation typeへ引き渡して処理すればすっきりします。換気回数を変えるときはACHの値を2,3,4…のように順に変更して計算を繰り返します。
ちなみにTRNSYS18からはパラメトリックスタディ機能で、あらかじめACHの値を何パターンか用意して一気に計算することもできます。(いっぱいパターンがある場合はまとめて計算できる)
下の画面は0回/hから1,2,3…ように増やして計算した例。
動作環境
以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit)
TRNSYS18.00.0017(64bit)