TRNSYSで温度分布を計算する方法(4)
前回まで計算の準備と計算結果を.esoへ出力する設定を行いました。今回は出来上がった.esoをSketchUpを使って表示します。
表示用のモデルの準備
SketchUpを起動して結果を表示するモデルを開きます。計算結果を重ね合わせるモデルが必要になるのですが、注意点としては元々の作成していたIDFではなくて、TRNBuildへインポートした際に自動生成されたファイルを選択します。図の例では元々のモデルはUntitled.idfですが、TRNBuildで生成されたUntitled_b17.idfを選択します。※
メニューバーから[プラグイン]-[Trnsys3d]-[Open…]の順で選択して、IDFファイルを開きます。
2017/9/5 追記
※TRNSYS18では、Untitled_b17.idfは自動的に生成されません。このため、予めTRNBuildのメニューバーから[File]-[Export TRNSYS3d file…]でIDFを作成してください。
そのままだと、手前の外壁が邪魔で床面が見えないので、外壁面を選択して「非表示」にして床面が見えるようにします。
外壁が「非表示」に変更されると、下の図のように室内が見えるようになります。
つづいて、レンダリングのモードをデータに切り換えます。メニューから[プラグイン]-[Trnsys3d]-[Redering]-[By Data Value]を選択して切り換えます。これで後述する計算結果の値が表示されるようになります。
まだ、データを何も設定していない状態なので、下図のように白模型のような表示になります。
.esoファイルの指定
表示用にTRNSYSで計算した結果(.eso)を指定します。メニューから[プラグイン]-[Trnsys3d]-[Rendering]-[Settings…]を選んで、表示される画面で.esoファイルを指定します。
この画面ではデータの指定の他、表示形式の指定も行えます。初期値ではSurfaceに指定されていますが、室温や湿度などZone単位の表示も指定できます。
アニメーション表示
すべての準備が整ったので、ここでツールバーの再生ボタンをクリックすると表面温度が表示されます。
下の図のように床面の温度がアニメーション表示されたら成功です。
おまけ
同じモデルで更に床面を細かく分割して計算し直してみました。窓から入った日射の影響で、床面の温度がゆっくり変化しながら移動する様子がわかります。
動作環境
2017/9/5 追記以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit)
TRNSYS17.02.0005
TRNSYS3D+SketchUp 8
関連リンク
TRNSYSで温度分布を計算する方法(1)
TRNSYSで温度分布を計算する方法(2)
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