TRNSYSで温度分布を計算する方法(2)
2017年1月12日
2021年9月10日
前回試したTRNSYS/Type56で温度分布を計算するモデルの作り方の紹介です。
何はなくても計算用の建物のモデルが必要です。手始めにモデルの準備をします。
SketchUpで床面を分割したモデルを作成
モデルの作り方は通常の多数室モデルの建物とまったく同じで、TRNSYS3D Pluginを使って作成します。図は試しに作成した単室のモデルですが、計算結果がわかりやすいように南側の外壁、西寄りの位置に開口を設けています。
次に計算対象の面を適宜分割します。と言っても特に特殊な作業ではありません。「線」ツール(鉛筆のアイコン)を選んで、分割したい面に線を入れていきます。図では等分割にしていますが、詳しく検討したい箇所を細かく分割するのもOKです。(例えば窓周辺をもっと細かく分割して日射の影響を検討するなど)
モデルができあがったらTRNBuildへインポートしてSimulation Studioで計算のモデルを作成します。図はトレーニングテキストのモデルをベースにして作成した計算用のプロジェクトです。
TRNBuildでOutputを追加する
床面の表面温度の出力を追加します。
① 対象のZoneを選択
② surface outputsの項目を選択
③ 出力項目にTSI(内表面温度)を追加します。
④ つづいて、出力項目をダブルクリックして温度を出力する面を指定します。
下図のように床面のSurfaceをすべて出力するように指定します。
つづいて、TRNSYS3D Plugin(SketchUp)で表示するための出力の指定ですが、それは次回へと続きます。
関連リンク
TRNSYSで温度分布を計算する方法(1)
TRNSYSで温度分布を計算する方法(2)
TRNSYSで温度分布を計算する方法(3)
TRNSYSで温度分布を計算する方法(4)
3件のピンバック
TRNSYSで温度分布を計算する方法(3) – 建築環境工学系日記
TRNSYSで温度分布を計算する方法(1) | 建築環境工学系日記
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