TRNSYSで方位別日射量を計算する
2016年6月30日
2023年10月26日
たまに特定の方位の日射量が必要な事ってないでしょうか?例えばダイレクトゲインでどれぐらい日射量が期待できるか検討するとか。こういう計算は気象データリーダーを使うと簡単に計算&出力することができます。
例として、東西南北の鉛直面の日射量を計算してみます。使うのは気象データリーダーと出力用のコンポーネント1個の計2個。 まずは気象データリーダーをぽいっと配置。今回は拡張アメダス気象データ(拡張AMeDAS、EA気象データ)の気象データリーダーを使用します。
気象データリーダーには傾斜面の日射量を計算する機能があります。ダブルクリックして、Inputsタブの下の方を見ると、傾斜面の数を指定する項目があります。
既定では”1″になっているので、まずここを”4″へ変更して東西南北4面の計算ができるようにします。
図は”4″へ変更してSlope(傾斜角度)とAzimuth(方位)を設定した後の画面です。既定の状態から項目数が増えています。
ちなみに方位ですが、南が0°で時計回りに0~360°で指定します。
つぎに出力用にOnline Plotterをぽいっと配置して気象データリーダーと接続します。
コンポーネント間の接続は図のように東西南北面の日射量を出力するようにつなぎます。
実行してみたのが下の画面です。東西南北の日射量がプロットされているのが分かります。
今回はType99-AMeDASを使っていますが、他の気象データリーダーでも同じように傾斜面日射量を計算できます。海外のデータなんかと比較してみるのも面白いかも知れません。
注:TRNSYSの日射量はkJ/hm2で出力されます。W/m2じゃないので単位に注意してください。