DckファイルからTPFを復元する

希にですが、TPFじゃなくてDckファイルが送られてくることがあります。

海外の方に多い傾向なんですが、なんでだろ? DckファイルだけでもTRNSYSの計算はできるんですが、なんのコンポーネントを使っているのかさっぱり分からない。(Dckファイルを解読すればいい話ですが、コンポーネントがたくさんあると、それもなかなか大変です)

こういう場合、よくした物でSimulation StudioにはDckファイルからTPFを復元する機能が用意されています。

例としてSDHW.tpf(”C:\TRNSYS18\Examples\SDHW\SDHW.tpf”)を.dckファイルから復元します。

使い方

メニューから[File]-[Import TRNSYS Input File…]を選択する

[File]-[Import TRNSYS Input File…]

Dckファイルの選択

通常、TPFと同じ名前でDckファイルが作成されています。復元したいDckフィルを選択して「開く」をクリック染ます。

Dckファイルを選択して「開く」ボタン

Dckファイルが読み込まれてTPFが復元されます。

DckファイルからTPFが復元される

補足

Dckファイルに、標準以外のコンポーネント、例えばオプションのコンポーネントや自作のコンポーネントを使われているとうまく復元できません。その部分はデフォルトのアイコンで表示されます。

この場合、計算に必要なコンポーネントがそもそも不足している状態です。Dckファイルの作成者へ確認して、同じコンポーネントを用意してください。

この方法はTPFファイルが何らかの理由で破損、もしくは削除されてしまった場合も有効です。Dckファイルが残っていれば、そこからTPFを復元することができます。

動作環境

以下の環境で動作を確認しています。

  • Windows11 Pro(64bit, 23H2)
  • TRNSYS18.05.0001(64bit)
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