DckファイルからTPFを復元する
2016年5月17日
2024年7月22日
希にですが、TPFじゃなくてDckファイルが送られてくることがあります。
海外の方に多い傾向なんですが、なんでだろ? DckファイルだけでもTRNSYSの計算はできるんですが、なんのコンポーネントを使っているのかさっぱり分からない。(Dckファイルを解読すればいい話ですが、コンポーネントがたくさんあると、それもなかなか大変です)
こういう場合、よくした物でSimulation StudioにはDckファイルからTPFを復元する機能が用意されています。
例としてSDHW.tpf(”C:\TRNSYS18\Examples\SDHW\SDHW.tpf”)を.dckファイルから復元します。
使い方
メニューから[File]-[Import TRNSYS Input File…]を選択する
Dckファイルの選択
通常、TPFと同じ名前でDckファイルが作成されています。復元したいDckフィルを選択して「開く」をクリック染ます。
Dckファイルが読み込まれてTPFが復元されます。
補足
Dckファイルに、標準以外のコンポーネント、例えばオプションのコンポーネントや自作のコンポーネントを使われているとうまく復元できません。その部分はデフォルトのアイコンで表示されます。
この場合、計算に必要なコンポーネントがそもそも不足している状態です。Dckファイルの作成者へ確認して、同じコンポーネントを用意してください。
この方法はTPFファイルが何らかの理由で破損、もしくは削除されてしまった場合も有効です。Dckファイルが残っていれば、そこからTPFを復元することができます。
動作環境
以下の環境で動作を確認しています。
- Windows11 Pro(64bit, 23H2)
- TRNSYS18.05.0001(64bit)