TRNSYS/Simulation Studioをバッチファイルで実行する
TRNSYSのSimulation Studioってコマンドラインから直接プログラム名(C:\Trnsys17\Studio\Exe\Studio.exe)を指定して直接起動することができます。
その際にオプションを使って、起動後の動作を指定することができます。
/d dckファイルの書き出し
/r シミュレーション実行
/q 終了
例)Simulation Studioを起動してbegin.tpfを実行する
次のように指定すると、Simulation Studioを起動後、begin.tpfを開いて、Dck保存、シミュレーション実行、終了という一連の動作を行います。
C:\Trnsys17\Studio\Exe\Studio.exe /d /r /q C:\trnsys17\Examples\Begin\begin.tpf
↑表示の都合で改行しちゃってますが、一行で指定します。
複数のプロジェクトをまとめて実行する必要があるようなケースでは、バッチファイルにまとめておくと一気に計算を実行することができます。
例えば、ちょっとずつ条件の異なるプロジェクト(.tpf)が複数あるような場合には、次のような実行用のバッチファイルを用意して、まとめて実行することができます。
例)複数ファイルを実行するバッチファイル
Case01~Case05の5プロジェクトを一気に実行します。
SET STUDIO=C:\Trnsys17\Studio\Exe\Studio.exe /d /r /q
echo off
rem サンプルモデル
%STUDIO% C:\TRNSYS17\MyPorjects\Test\Sample-Case01.tpf
%STUDIO% C:\TRNSYS17\MyPorjects\Test\Sample-Case02.tpf
%STUDIO% C:\TRNSYS17\MyPorjects\Test\Sample-Case03.tpf
%STUDIO% C:\TRNSYS17\MyPorjects\Test\Sample-Case04.tpf
%STUDIO% C:\TRNSYS17\MyPorjects\Test\Sample-Case05.tpf
pause
TRNSYSの計算は独立したプロセスで実行されるので、PCの性能が十分高ければ並行して計算が実行されます。(1つ1つファイルを実行するよりも、だいぶ早く計算が終わります)
ということで、繰り返して実行する必要がある場合には効率的に計算を進めることができます。
実際にまとめて実行してみたのが下の画像です。5個の計算が並行して実行されています。
※注意:実行するプロジェクト(.tpf)で競合する処理があるとエラーになります。例えば、計算結果の書き出し先のファイル名が同じになっていると、書き込みできないので確実にエラーになります。そういった場合には、書き出し先のファイル名をそれぞれ分けてください。
【TRNSYS17.01.0028で確認】
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シミュレーションとプログラミング言語 | 建築環境工学系日記