作ってみようTRNSYSコンポーネント C/C++編(2) ソースコードの生成
さて、今回は前回用意したプロフォルマからC/C++のソースコードの生成を行います。
1.開発環境の設定
コンポーネントのソースコードの生成を行う前に、使用する開発環境(VS2013)の設定を行います。これを設定しておくと、後述する作業でVisual Studioを自動起動してくれます。 まず、Simulation Studioのメニューから[File]-[Settings…]の順で選択します。
次に表示される「Directories」ダイアログで「C++」のパスを設定します。使用する開発環境に合わせてパスの設定を行います。
例)Visual Studio 2013
C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 12.0\Common7\IDEdevenv.exe
2.ソースコード生成
いよいよソースコードの生成です。プロフォルマを開いていている状態で、メニューから[File]-[Export as]-[C++]の順で選択します。
ここで保存先はFORTRANの時と同じように”C:\Trnsys17\Compilers”へ”My Components”というフォルダを作って保存します。
保存先: C:\Trnsys17\Compilers\My Components
ファイル名:Type201.cpp
ファイルが保存されるとメッセージが表示されます。保存先などの情報を確認したら「OK」をクリックします。
ファイルが保存されるとメッセージが表示されます。保存先などの情報を確認したら「OK」をクリックします。
つづいてVisual Studioが起動してメッセージが表示されます。これはSimulation Studioが書き出すプロジェクトファイル形式が以前のバージョンのため更新を促すメッセージです。ここは素直に「はい」をクリックして次へ進みます。
ソースコードが生成が生成されたら、ひとまずすべてのファイルを保存します。メニューから[ファイル]-[すべてを保存]を選んで保存を行います。
ここで、ソリューションファイルの名称はデフォルト(下図)で保存します。
3.ビルド
ここでビルドしてみると。。。エラーになります。
生成されたソースコードって必要最小限の内容になっています。出力の処理がちゃんと書かれていないので、それが原因でエラーになります。 エラーメッセージをダブルクリックすると、エラーの発生している箇所が表示されるので、修正を行います。
次のように書き換えます。
・修正前
xout[0]=?;
・修正後
xout[0]=1.0;
そして再度ビルドしてエラーが出なければ、ソースコードの準備完了です。
次回は、ソースコードの解説と修正の予定です。
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以下、このシリーズの目次
作ってみようTRNSYSコンポーネント C/C++編
(1) 基本情報
(2) ソースコードの生成
(3) ソースコードを読んでみよう
(4) Simulation Studioで実行してみよう
(5) コンポーネントが呼び出されるタイミング
(6) ヘッダーファイル・基本編
(7) ヘッダーファイル・実践編
6件のピンバック
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