TRNSYSでスケジュール設定 x 3本勝負 (4) おまけ

スケジュール設定のネタは3回で終わらせるつもりだったんですが、あとから別の方法もあるなというのを思付きました。

前回までの3本とも、結局のところはHeating Powerの値を使ってOn/Off状態を作り出していました。でも、よく考えたら条件さえ合えば設定温度でもできそうです。

通常、暖房がOnになると設定温度までの負荷を計算します。でも室温が高い場合には、そもそもOnにしても暖房は入りません。

何が言いたいかというと、つまり設定温度が室温より低ければ実質的にOffの状態と同じになります。そう考えると、Offにしたい時間帯だけ暖房が入りようがない、想定される室温よりも低い設定温度にすれば同じ意味なります。

で、試してみたのが以下の設定。

設定温度のスケジュールでOn/Off

TRNBuildで、固定にしていた暖房の設定温度をスケジュールとして入力します。逆にHeating Powerはunlimitedに戻しておきます。

 Scheduleを選んだら、式の所に”-100″を入れておきます。理由は後述します。

スケジュールの入力では09:00-20:00の時間帯の値に”120″と入れておきます。

ひとつ前の画面で式に”-100″をいれているので、この時間帯は設定温度”20℃”の意味になります。

はじめから”20″を指定すれば済みそうな話ですが、Offにしたい時間帯の設定温度を”-100℃”とか、暖房としては有り得ない値にしたいために回りくどい指定をしています。(Offのところに直接”-100″を入れらればいいのですが、この項目は0以上の値しか受け付けてくれないのです)

これで暖房設定温度のスケジュールとしては、

00:00-0900  -100℃   暖房設定として有り得ない低さなので実質Offの状態
09:00-20:00     20℃     室温に応じて負荷が計算される。
20:00-24:00  -100℃   暖房設定として有り得ない低さなので実質Offの状態

と、こんな動きになります。結果的にはHeating Power + Scheduleで設定したスケジュールと同じ動きになります。

冷房の場合は動きが逆になるので、Offにしたい時間帯は設定温度を50℃とかありえない温度にすればOK。(熊谷あたりだと、それでも冷房入るか???)

かなり無理やりなワザですが、単純に暖房をOn/Offするのであれば、こういうのもありかもしれません。

この方法、条件判定など絡でくると分かり難くなるので、普段はやらない方がいいと思いますが、裏ワザとして覚えておくと、いざというときに役に立つかもしれません。

あ、そうそう除湿とか加湿の時は、これと似たような方法を使うことがあります。

例えば、09:00-20:00 は除湿設定60%、それ以外の時間帯は除湿100%(これじゃ除湿しようがないので実質的にOffの状態)というような使い方をします。

つづく。。。

TRNSYSでスケジュール設定 x 3本勝負 (1) Schedule
TRNSYSでスケジュール設定 x 3本勝負 (2) Input 
TRNSYSでスケジュール設定 x 3本勝負 (3) 条件判定
TRNSYSでスケジュール設定 x 3本勝負 (4) おまけ

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