TRNSYSでスケジュール設定 x 3本勝負 (1) Schedule

ここ2,3週間の間に、立て続けにTRNSYSのスケジュールについてお問い合わせ頂いたので、まとめてみたいと思います。

まー、スケジュールと言っても人のスケジュールだったり、商業施設だと営業日のスケジュールだったり、設備の稼働スケジュールだったりとか、いろいろあります。

基本的な考え方は一緒なので、今回はType56の暖房設定に的を絞ってまとてみます。それでも、やりかたは2,3パターン考えられるので順に書いてみます。

TRNBuildでスケジュール設定

まずはType56/TRNbuildでスケジュールを設定する方法です。TRNBuildには組み込みでスケジュールの項目が用意されているので、それを使用します。

適当なZoneを選んでHeatingアイコンをクリック、暖房設定の画面を表示します。この画面でonを選んで、Heating Typeでnewを選択します。

暖房のOn/Offの制御はHeating Powerの値を使って行います。デフォルトではunlimitedになっているので、limitedを選びます。

次に隣のみどり色の右向き矢印をクリックして、Heating Powerの値を設定します。

この画面で、Scheduleという選択肢を選ぶと、時刻ごとの値を指定できるようになります。

Shceduleでは値と、後述する時刻ごとに指定された値を元にHeating Powerを計算します。

まずは暖房がOnの状態として大き目の値(例:10000000)を入れておきます。(暖房の出力がハッキリしている場合は、性能に合わせた値を入力します)

次にドロップダウンリストからnewを選択してスケジュール設定を行います。

時間帯を指定して、ValueはOnの状態は1を、Offの状態は0として入力します。

この例では09:00-20:00の時間帯に暖房が入るようvalueに1を設定し、それ以外の時間帯は0を設定しています。

ここで設定したValueの値と、ひとつ前の画面で設定した値でHeating Powerの値が計算されます。

スケジュールでは、

00:00-09:00  0
09:00-20:00  1
20:00-24:00  0

のように設定さているので、以下の設定だと。。。

00:00-09:00は、Heating Power=10000000 x 0 + 0 = 0 (つまりOff)
09:00-20:00は、Heating Power=10000000 x 1 + 0 = 10000000 (On)
20:00-24:00は、Heating Power=10000000 x 0 + 0 = 0 (再びOff)

という動きになります。これで暖房のOn/Off設定スケジュールが出来上がりです。

つづく。。。

TRNSYSでスケジュール設定 x 3本勝負 (1) Schedule
TRNSYSでスケジュール設定 x 3本勝負 (2) Input 
TRNSYSでスケジュール設定 x 3本勝負 (3) 条件判定
TRNSYSでスケジュール設定 x 3本勝負 (4) おまけ

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