TRNSYSのコンポーネントライブラリ
TRNSYSの特徴の一つにモジュラー構造があります。コンポーネントを追加することで、機能を拡張することができます。
標準でかなりの数のコンポーネントが用意されていますが、それ以外にも、複数の会社、組織からコンポーネントがリリースされています。
有償、無償含めて、あちこちで公開さていますが、オフィシャルサイトでは標準ライブラリを含め、すべてのライブラリのリストが公開されています。
TRNSYS公式サイト、Libraries
TRNSYSの標準コンポーネントの情報と主なライブラリへのリンクが用意されています。
以下、公式サイトの情報と重複しますが、主なコンポーネントライブラリの概要です。
TESS Libraries
TESS社が開発、販売するコンポーネント。設備関係が充実しています。2種類のライブラリが用意されています。
TESS Component Library Package(TESS lib)
複数のライブラリから構成されるオプションライブラリ。通常、単にTESS Libと言った場合はこのライブラリを指します。最も利用頻度の高いオプションライブラリです。
Individual Component Libraries
TESS社が特定の顧客のために作成した特殊なコンポーネントで公開可能なもの。TESS Libに含めるのには適さないため個別に販売されています。
Transsolar Add-Ons
ドイツ、TRANSSOLAR社が開発、販売するコンポーネントライブラリ。TRNSYSの多数室モデル(Type56/TRNBuild)の開発元です。
やろうと思っている計算に、なーかなか適当なコンポーネントが見当たらないときには、こういうところから探してみるのも一案です。
TRNstore
フランス、cstbが公開するオープンソースのコンポーネントライブラリ。70個ほどのコンポーネントが公開されています。
TRNLIB Components
ユーザーが作成、公開している無償コンポーネント。 ウィンスコンシン大学のTRNSYS公式サイトから入手可能です。TRNSYSの以前のバージョン用が多く含まれています。基本的にソースコードで配布されているため、ご自身でビルドする必要があるため、ご利用は上級者向けです。
TRNAUS Components
オーストラリアEnergyAEのTRNSYS15ユーザー向けライブラリ。(ということなんですが、2022/11/10現在、TRNAUSの記載が消えています。販売を終了したのかも知れません。興味のある方はEnergyAEへ直接お問い合わせ下さい)