TRNSYS17.1を試す:日射データの扱いが変わった!
日射データの扱いが変わったというか、新し設定方法が追加されています。
17.0までは、面ごとの日射量を気象データリーダー側で計算してType56へ接続するという流れで計算していました。
これが17.1ではType56内部で計算できるようになります。
何が便利かって言うと、日射の接続が極端に楽になります。これ見比べてみると一目瞭然なんですが、接続関係がおっそろしくシンプルになります。
【TRNSYS17.0】
【TRNSYS17.1】
今までのやり方に慣れていると、接続されているデータが少なくて心もとなくなるぐらいです。
というか、よく見ると全天日射すらつないでないので、理屈で考えると少々おかしな感じです。ここはType56と気象データリーダーで、うまいことやり取りしているようです。
2016/8/8 追記
AZEN(Input5)の接続先で判定しているようです。
以下、ドキュメントからの抜粋
The option “Internal calculation of radiation data” is a new feature of TRNSYS17.1 which reduces the required input data from the weather data component significantly. For using this feature only the solar zenith (Input 5) has to be connected to the weather data component Type 15, Type16, Type99.
これ、通常のコンポーネントの仕組みから逸脱しているようで、それもどうかなーという気がしますが、使い勝手はいいです。つなぎ間違えとか、方位数の上限で悩まなくて済みます。
それはともかく、結果的にType56で方位別日射量の指定はProject Windowで出来るようになっています。しかも、TRNSYS3Dで作成したデータだと、インポートの際に自動的に方位が設定されるので、あまり気にしなくても日射の設定ができあがりです。
余談ですが、新しく北半球か南半球かの設定項目も追加されています。普段意識していないですがAzimuthって南北逆なんですね。
その時の日射量を測定しないで、その時の太陽の位置だけでType56が日射量を決めるってことですよね?そうすると、雲の量が反映されずにずっと快晴になりそう。。
Type56ではAZENの接続先が気象データリーダーだと判断して日射量その他、必要なデータを取得しています。太陽の位置だけで判断している訳ではないです。
以前は気象データリーダー側で計算していた方位別日射量をType56側で処理するようになっただけなので計算上は同じです。