実測した気象データを使ってシミュレーション
2012年6月8日
2019年6月19日
シミュレーションで欠かせない気象データ。TRNSYSではWather Data Readerというコンポーネントを使って読み込みます。
このWeather Data Reader(以下”リーダー”と表記)、標準的なフォーマットは、それぞれ専用のリーダーが用意されています。
使用するデータフォーマットに合わせて、コンポーネントを配置して設定すれば、大抵の場合は計算できます。
拡張アメダスを含め、標準フォーマット対応のリーダーが用意されています。これで基本的に世界中どこのデータでも大丈夫。
で、基本的じゃない場合ですが、標準的なフォーマットじゃない場合は、User Formatのコンポーネント(Type99)を使用します。
これ、どういう時に使うかというと、特殊な形式なデータしかない場合や、実測で独自に取得したデータで計算したい時とかですね。
実測しないまでも気象庁が公開しているデータを使って(コピペしてデータを作る)で計算したい場合などに使用できます。
専用のデータファイルが定義されているので、この形式に合わせてデータファイルを用意すればオッケーです。
以下、ファイル形式についてのマニュアルの抜粋です。テキスト形式のファイルなので、見ればなんのデータか想像ついてしまうようなシンプルな形式です。
ヘッダーでは、緯度、経度の指定の他、データのカラム位置や係数の指定などもできます。ということでデータの並び順や、単位系の調整も、この中だけで設定できます。
これで実測データも大丈夫だ。
他にType9(汎用データリーダー),Type16(日射データの計算モジュール)を使って扱う方法もあります。こちらは、Type99に比べると、ちょっと面倒です。