TRNSYS3Dを使ってみる、その3(間仕切り壁を作る)
2011年10月28日
2019年4月16日
TRNSYS3Dのドキュメントには床/天井の作り方しか載っていないので、間仕切り壁に挑戦してみました。
まずはゾーンを2つ作ります。画面上ではゾーンが隣接していますが、データとしては別々のゾーンになっています。接している壁の属性を設定して間仕切りとし認識させます。
なお、右側のゾーンがROOM1、左側がROOM2という名前です。
まずは左側のROOM1のみ表示した状態にして(右側のゾーン、ROOM2を非表示にします)、間仕切りになる壁を選択状態にします。
メニューから[プラグイン]->[Trnsys3d]->[Object Info]を選んで「Object Info」ウィンドウを表示して、3カ所ほど設定を変更します。
変更箇所 | 内容 | |
Construction | ADJ_WALL | 間仕切り用のWALLを選択 |
Outside Boudary Condition | Zone | WALLが所属するZONEから見た外部の状態を選択 |
Outside Boudary Object | ROOM2 | 隣接するゾーンを選択する |
で、次は右側のROOM2だけを表示した状態にして、先ほどと同じように間仕切りの壁を選択状態にします。
「Object Info」ウィンドウで同じように設定を行います。ROOM2ではOutside Boundary Objectが先ほどとは逆にROOM1になる点に注意して設定します。
変更箇所 | 内容 | |
Construction | ADJ_WALL | 間仕切り用のWALLを選択 |
Outside Boudary Condition | Zone | WALLが所属するZONEから見た外部の状態を選択 |
Outside Boudary Object | ROOM1 | 隣接するゾーンを選択する |
.IDFに保存して、Simulation Studioに取り込んでTRNBuildで表示すると間仕切りとして読み込まれているのが確認できます。
基本的に、
- 材料を同じにする。
- ConditionをZoneにする
- 相手先のゾーンを指定する
という条件さえ間違えなきゃ認識してくれるようですね。
関連リンク
TRNSYS3Dを使ってみる、その1(準備編)
TRNSYS3Dを使ってみる、その2(SketchUp起動編)
TRNSYS3Dを使ってみる、その3(間仕切り壁を作る)
TRNSYS3Dを使ってみる、その4(Zoneを作成する)
TRNSYS3Dを使ってみる、その5(自動翻訳)
TRNSYS3Dを使ってみる、その6(TRNSYSへインポート)
5件のピンバック
TRNSYS3Dを使ってみる、その1(準備編) – 建築環境工学系日記
TRNSYS3Dを使ってみる、その6(TRNSYSへインポート) – 建築環境工学系日記
TRNSYS3Dを使ってみる、その5(自動翻訳) – 建築環境工学系日記
TRNSYS3Dを使ってみる、その4(Zoneを作成する) – 建築環境工学系日記
TRNSYS3Dを使ってみる、その2(SketchUp起動編) | 建築環境工学系日記