TRNSYSで日射障害物を扱う
2011年10月18日
2019年4月16日
TRNSYSで地形や近隣の建物など日射障害物を扱う場合、Shading Mask(Type67)というコンポーネントが用意されています。
これ、計算には方位別(Surface Angle(α))の障害物の高さ(Angular Height(θ))を指定したデータファイルが必要になります。
計算の理屈としては分かるんですが、実際使おうと思うと方位別の角度(θ)を求めるのが正直面倒くさい。図面から一個一個、拾い出して角度を計算するのも大変ですよね。
これに関して立て続けに同じ相談をいただいたので、なんとか楽にできる方法がないか考えてみました。
やっぱり画面で確認できた方が楽なのでCADを使うのが良さそうです。基本的にCADならなんでも良いんですが、フリーで使えるSketchUpで試してみました。
最初に対象になる建物と日射障害になる近隣の建物を入力します。
で、日射障害の影響を受ける面の中心と障害物の稜線にガイドラインを描きます。ここまでできたらガイドラインの角度を「分度器」ツールで計測します。(下図の赤い線の部分の角度を測ります)
これで、角度が取れるので、後は方位別に同じ作業を繰り返してデータファイルを作成してゆきます。
注:赤い線は書き加えてます。実際には表示されません。
対象になる面や障害物が多いと、これでも大変そうですが、図面から追っていくよりは視覚的に判りやすいので間違いは少なさそうです。
おまけ
デフォルトの角度の表示は小数点以下1桁になっています。もうちょっと詳しく見たいときは[ウィンドウ]-[モデル情報]で角度の単位を変更することができます。
つづく
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TRNSYSで日射障害物を扱う(つづき) – 建築環境工学系日記