TRNSYSで単位換算
2011年2月9日
2020年2月14日
2020/02/06 記載内容、画像をTRNSYS18へ更新
シミュレーションやっていると単位換算したいケースが多々あります。
例えば、TRNSYSでは内部発熱や負荷はkJ/hで扱いますが、Wに換算したいことってありますよね。
1W=1J/sなので、3600J/h = 3.6kJ/hです。ここから逆にkJ/hからWへの換算は1/3.6倍すればOKです。
でもこれ毎回やるの面倒ですよね?
TRNSYSには単位換算用にType57(Unit Conversion Routine)というコンポーネントが用意されています。
コンポーネントをダブルクリックするとVariable Windowが表示されるので、換算する単位系を設定していきます。
設定する値は3個だけです。
- Table Nb. for input ←換算する単位の種類(テーブル)
- ID number from table for input ←換算元の単位系
- ID number from table for output ←換算後の単位系
これらの設定はすべてIDで指定します。マニュアルのType57のページを参照して値を調べます。
例としてkJ/hからWへ換算してみましょう。
マニュアルの表を確認すると番号は12、単位系はkJ/hが1,Wは2です。記載に従って次のように設定します。
ここまで設定が終わったら、あとは入力に値を入れてあげれば、出力側に換算後の値が出力されます。
複数項目を換算するときは、Parameterの下部の項目で個数を指定、換算の指定を追加すればOKです。
動作環境
以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit, 1909)
TRNSYS18.02.0000(64bit)
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