TRNSYS/Type56の新パラメーター
前々回の続きで、Type56を掘り下げてみました。
TRNSYS17のType56では以下の4つの入力項目が増えてます。
TSGRD
AZEN
AAZM
GRDREF
実際に何を渡しあげればいいのか確認のためSimulation StudioのウィザードでProject Typeに”Building Project(multizone)”を指定してプロジェクトを作ってみました。(ちゃんとマニュアル読めって話ですが、お手本を参考にする方が手っ取り早いのです)
調べてみると、以下のようなつなぎ方になってます。
TSGRD(GROUND TEMPERATURE)
説明を読むとGROUND TEMPERATUREとなっているけど、Simulation Studioで作ったプロジェクトを調べると、Dry bulb temperatureにつないでます。(いいのか?)
2020/08/29 TRNSYS18のドキュメントでは「fictive ground temperature」、もしくは「effective ground temperature」とあるので仮想地表面温度と訳すのがいいのかな?(TRNSYS17も最新版では修正されてた)
AZEN(SOLAR ZENITH ANGLE)
これは単純に気象データリーダーのsolar zenith angleからデータを貰っている。
AAZM(SOLAR AZIMUTH ANGLE)solar azimuth angleを渡せばいいように思えるけど、建物の向きを考慮した値を入力している。気象データリーダーのsolar azimuth angleの値から、Equationで北と建物の軸の傾き分(時計回りが+)を引いた値を指定。
GRDREF(GROUND REFLECTION FOR SKY DIFFUSE RADIATION SHADING)
これはひとまず既定値の0.2のまま。
以上。意外とシンプルです。